かかりつけ医の制度化構想を国民は知らない

2022/07/01

　今、財務省を中心にコロナ下で発熱患者にかかりつけ医が十分対応できなかったとして、かかりつけ医の登録制度化を目論んでいる。そこでは発熱患者の検査、陽性者の届け出、訪問診療、健康観察、ワクチン接種などが義務となる。
　当然、オンライン診療、マイナンバーカードによる保険資格確認、リフィル処方推進、など経済界などが進める政策を受け入れることもかかりつけ医登録の条件とするだろう。患者さんは気軽に医療機関を受診できなくなる上に報酬が人頭割定額になれば、コストのかかる検査は困難なので、その都度、紹介状を持って規模の大きな医療機関を受診することになる。国民にとって医療保険制度の利便性が大きく損なわれることは間違いない。この事をなぜかメデイアは説明しない。日医はもっと国民向けの発信をすべきではないのか。