医療DXに想う
2025/04/01
先日、令和7年4月からの医療DX体制整備加算等の取り扱いについて報告されました。電子処方箋の対応について整備するにあたり、初診時のみ1回に限り対応可不可にかかわらず8〜12点(医科)の医療DX体制整備加算が算定出来ます。電子処方箋の整備には補助金が出ますが、補助金に加え当院の見積もりでは約200万円の費用が必要となります。医療DX体制整備加算に費用対効果は感じられず、現時点での電子処方箋の導入は躊躇する状況です。
また、医療DXに欠かせないものが電子カルテなのですが、病院における電子カルテの整備には1床あたり約100万円もの費用が必要とされています。そして、医療DXを支える機器(電子カルテを含め)は消耗品なので、5〜10年でアップデートするにあたり当初に掛かった費用の約2〜3割が必要となります。
よって、医療DX体制整備加算では医療DXを維持するのは不可能なのです。医療DXを持続可能なものとできるよう、再考して頂きたいものです。
(Y・S)