川西市医師連盟

2021/10/25

 前猪名川町長の福田長治氏(74)が4期目に立候補せず退任し11月17日の任期満了を待たず、7月31日で辞職する意向を6月18日表明し町議会議長に辞職願を提出し受理された。これを受け、猪名川町長選挙は令和3年7月18日、兵庫県知事選挙と同日で行われた。選挙結果は有権者数2万5027人投票率54.43%で無所属新人の元町議の岡本信司氏(66)が5822票(得票率43.7%)で前町長路線継承を訴えた宮東豊一氏(57)を含む他3候補を破って初当選を決めた。町民は変革を求めたという結果と受け止める。任期は7月18日から4年間。同氏は大学卒業後大阪市役所入庁、平成27年3月定年退職まで38年間総務局、環境保健局、健康福祉局などで勤務され、保健分野では保健医療対策課長の経歴があり、平成27年10月から猪名川町議会議員を2期務めた。町長選挙に際し、猪名川町を元気にしたい、町民の声を町政に、道の駅移転に反対、町民が安心して暮らせるまちをめざして、「ひと、まち、暮らしの3つの元気」の向上のため、10の施策に取り組むと公約した。川西市医師連盟は選挙期間中に岡本信司氏の挨拶を受け、当選後8月19日に生活部部長、生活部住民課健康づくり室長とともに訪問を受け連盟委員長、副委員長を含む執行部4名と面談し、儀礼的挨拶から始まり、医師連盟側からは新型コロナウイルスワクチン集団接種事業、医師会と行政の接点たる各種委員会・協議会、医師会が毎年開催している地域医療フォーラムへの協力の継続要請、町長側からは保健福祉政策への協力要請および町長公約の胃がん予防のために、ピロリ菌検査の導入への協力依頼があった。
 「ひと、まち、暮らしの3つの元気」の向上のため、10の施策は以下に示す。

◎ ひとを元気に!

①子育て支援・定住促進策
 猪名川町に住む魅力をアップし、若い世代を呼び込み、活力を維持します。子どもの成長をまち全体で応援し、子育てにかかる経済的負担の軽減や、安心して子育てができる環境整備など、子育て支援や定住促進策に取り組みます。
●段階的に、小学生の給食費の無償化
●幼・小・中学校教育の質を向上し、選ばれるまちへ
②シニア世代にやさしいまちづくり!
 人間ドックの助成など健康づくりや介護予防など、健康寿命を延ばし、元気な高齢者の活躍を応援します。医療の確保をはじめ、「地域包括ケアシステム(介護予防、介護など)」の構築や、社会参加・社会貢献の場の充実をめざします。
●胃がん予防のために、ピロリ菌検査の導入
●高齢者施設の整備を積極的に支援
③障がい者の方への支援を充実!
 障がいの方の移動支援や就労サポートなど社会参加を促進するとともに、親なき後の支援策に取り組みます。
●児童発達支援センターの早期整備
◎ まちを元気に!
④ニュータウンの再生
 町内のニュータウンでは、急激な人口減少、少子・高齢化、空き家・空き地の増加、水道施設や道路等の老朽化などが大きな課題となっています。
 課題解決に向け、安全・安心・快適な道路整備や中古住宅の流通支援、公共交通対策など、それぞれのニュータウンの特性に応じた様々な対策に取り組みます。
●ニュータウンの再生による人口増加策
●空き家対策(ニュータウン)
⑤農村部の資源を生かした活性化!
 低炭素社会に貢献する農作物を育てる農業、森の管理をする林業は持続していくことが大切です。
 農村部の活性化を図るため、農地付き空き家の活用、農村定住コーディネータの設置、空き家バンクの活用、後継者不足への対策などに加え、公共交通の充実や、移住・定住・起業に向けた支援策の整備や土地利用に関する規制緩和などが必要です。
 また、県と連携し、住民に見えるかたちでの企業の誘致推進をめざすとともに、資源を生かした活性化などに取り組みます。
●空き家対策(古民家)
●県との連携「地域再生大作戦制度」の活用
⑥観光・交流施策で新たな活気を!
 観光資源を有効活用し、賑わいと活力をもたらす人の交流を拡大します。民間企業・団体や住民と連携して、猪名川町の食・観光・自然など、町の魅力を町内外へ発信します。町内にお金が回る仕組みを研究し、稼ぐ力を高めます。
●大野山でのグランピングと鳥獣害対策(ジビエ)
◎ 暮らしを元気に!
⑦災害に強いまちづくりを!
 町内には、土砂災害警戒区域等があり、具体・実践的な周知や避難訓練を実施していくことが求められています。また、国や県と連携しながら砂防事業、急傾斜地崩壊対策事業をすすめ
ます。
 住民の生命・身体・財産を災害から守るため、町や住民・事業者の責務等を明文化した防災・減災条例を制定するなど、防災・減災対策の強化取り組みます。
●防災条例の制定と災害に強いまちづくり
●県との積極的な連携
⑧施策プロセスの見える化を!
 町の課題や取組みを住民からわかりやすく見える仕組みづくりを提案してまいります。住民に手法や進捗状況が見えるよう取り組みます。
●積極的な情報公開とていねいな聴き取り
●大きな事業に対する住民投票条例の制定
⑨町役場を(町)民の(役)立つ(場)所に!
 ごみ屋敷問題や空き家問題など、社会環境の変化や新たな地域の課題に取り組む、広い視野と先見性を持って解決にあたることのできる政策企画力のある職員の養成や体制整備に取り組み、頼りがいのある役場の実現に努力します。
●課題解決策を考える職員の育成
⑩事務事業の選択と集中を!
 重点施策を選び、人材や資金などの資源を集中的に投入する、事務事業の「選択と集中」を進め、限られた財源を有効活用し、猪名川町を元気にしていく取り組みを進めます。
 また、子どもたちにツケを残さない、身の丈に合った財政運営をめざします。
●新道の駅移転整備事業の凍結
とアイデア募集
●行財政改革(町長給与のカット・退職金もカット)