神戸市医師連盟 北支部
2021/10/25
今年度、神戸市医師連盟は3つの選挙に対応しなければなりません。7月の県知事選挙に始まり、神戸市長選挙、そして国政選挙の衆議院議員選挙です。この原稿を書いている時は、県知事選挙が終わり、新しい齋藤知事がいよいよ始動するタイミングです。選挙時は維新の会の推薦を受けてたことで、齋藤知事と維新の会との関係が全く無関係ではなく、知事としてどの程度の影響を受けるか未知数であり、今のところ静観するしかありません。
このような懸念が生じるのは、今回の県知事選が自民党の県会議員のみならず市会や国政議員も巻き込む内部の争乱があり、外部の我々も対応に苦慮することになったためです。今回漁夫の利を得たのは維新の会ではないでしょうか。兵庫県に杭を打ち込み維新の勢力の拡大を図るのに大きな歩を得たと感じます。現に池田市長選挙では大阪維新の会の候補者が当選しています。今後、神戸市長選挙、衆議院議員選挙で維新の会の影響を受けることは間違いないと思います。維新の会の医療政策は医師連盟が受け入れられる内容ではありませんので危機感をもっており、コロナ禍で改めて知事の権限の大きさを認識しました。医師連盟の意見を大事に扱ってもらいたいと希望します。
神戸市長選に関しては久元現市長を推薦します。神戸市医師連盟と市行政との関係は円滑であり、北区にとっても現市長は心強い人です。ぜひ3期目も当選し勤めて貰いたいと願っています。
なお、写真は、今年3月の神戸市医師会北部休日急病診療所内覧会テープカットのものです。
自民党の総裁選で国政選挙はいつになるか不明ですが、衆議院議員選挙は必ず行われます。北支部は兵庫2区であり、兵庫区、長田区そして西宮北の一部が選挙区です。自公連立の与党で、公明党の赤羽議員の推薦を決めています。他の連盟支部と連携して推薦を統一する考えです。
奥谷議員逝去後、自公連立での議員になってから応援しており、公明党の中でも影響力のある位置で現職の大臣になりました。北支部にとって身近な存在の議員です。地域包括ケアシステムの構築に必要な存在であり、国の政治に直結できるキーパーソンです。
ポストコロナの社会がどう変化するか不明ですが、早く今まで以上に安心で安全な生活が送れるようしなければなりません。この秋の選挙はその点で連携できる人材を選ぶものです。医師連盟の意見を反映できるよう行動を起こしたいと考えています。
北支部の歴代の委員長、区の会長は「医療は医学とは違い制度である。国の制度であるため政治で決まる。国民が安心安全な生活をするために適切な医療を継続し、提供するために我々医療人の意見を反映する必要がある。日本の民主主義では、与党政権の中で我々の意見を反映するための代弁者である議員の票が多数であることが物を言いう。そのために連盟がある。」と言われてきました。私も歴代の委員長と同じく、医療を我々の主体性で行うためには政治の場で発言力を持たなければならず、それは何票を集めることが出来るかで決まります。
連盟活動の盛り上がりが乏しいのも現実ですが、地道に会員の身近な存在で会員が望む医療が継続できるための活動を模索していきたいと思っています。