診療報酬は医師の所得では無い
2020/01/14
今年も診療報酬改定の時期が近づいているが、メディアの中には診療報酬が医師の所得であると断言するような記事を流す所がある。しかし、診療報酬は医療行為などの単価であり、医師の報酬そのものでは無い。誤解を招く報酬という言葉は単価に変えたほうが良い。しかし世の中に価格を改定すれば即、経営者の報酬につながる業種があるのだろうか。一般的には売上から職員の給与、原料代、賃貸料、借金返済など色々な経費の原資に充てると考えるのが常識だ。しかし、一部のメディアにはこの常識が通用しないらしい。医療業界に従事するのは300万人強で、その人件費は診療報酬が原資だ。財務省や健保組合は診療報酬のマイナス改定を強く主張したが、それはこれら300万人の所得は増えないことにつながり、消費は増えないので国の経済にはマイナス効果だ。自らが関わる目先の事だけにこだわり全体の経済効果を無視する連中には困ったものだ。
明石市H.H