川西市医師連盟
2023/02/14
2022年(令和4年)川西市長選挙・川西市議会議員選挙を振り返って
任期満了に伴う川西市長選挙は2022年10月9日告示され、2選を目指す現職の越田謙治郎氏(45)と新人の元市議山下隆志氏(40)の2人が立候補した。2人のプロフィールは、1.越田謙治郎氏は川西市出身、同志社大学法学部政治学科卒業、教育関連の出版社勤務を経て2002年から川西市議を2期、2011年から兵庫県議を2期務めた。2018年川西市長選挙で初当選、今回2期目を目指して立候補した。2.山下隆志氏は京都市出身、京都大学工学部工学化学科卒業、日本ペイント、国際特許事務所を経て、2017年弁理士事務所日本知財納付サービスを設立、2018年川西市議会議員選挙に当選し1期途中まで務めた。
10月9日9:00から開催された川西能勢口駅前藤の木さんかく広場での出陣式に兵庫県副知事、兵庫県議会議員、近隣市町の首長、支援者が多数出席していた。この出陣式において、越田氏は1期目の成果である中学校給食の実現、待機児童の解消、市立病院の再編、財政状況の赤字からの脱却などを訴え、2期目に向けてのマニュフェストとして6項目、「1政策は子ども・教育から始めます2暮らしの近くに仕事や活躍の場を作ります3つながりを築き、市民の「もしも」に備えます4税金の使い方をさらに見直します5コンパクトで質の高い街を目指します6未来を見据え街への愛着を育みます」を新たに加え、子供の未来に対する投資、高齢者の暮らしやすい地域にする、特に認知症対策、企業誘致と働き口を増やすと訴え、「改革を加速する」とした。川西市医師連盟は当初から越田氏を推薦しており、出陣式には織田委員長、藤末前委員長、深町事務長が出席し、市長選挙公示を伝えるサンテレビの報道には越田氏と織田委員長とがグータッチする映像があった。一方の山下氏は「現市政は市民のために平等に税金が使われていない。」と訴え、北部医療や学校統合問題を掲げたが、立候補表明が公示8日前で大きく出遅れ準備が足りず、存在感を示せない中での選挙戦であった。
10月16日投票結果は有権者13万280人、投票率は49.28%(前回平成30年51.7%)で、開票は16日21:30から始まったが、17日0:40開票が終了し、越田氏40584票、山下氏22461票で越田氏の圧勝であった。なおこの越田氏の得票数は有権者数の違いはあるものの前回平成30年の初当選時とほぼ同数という結果と判断できる。当選確実の報道を受け16日20:40頃から川西能勢口駅前で越田氏は「この4年間コロナ禍という未曽有の状況で、皆さんとの約束に1つひとつ取り組んできたことが評価されたと思う。選挙戦で聞いた批判や厳しい意見もしっかり受け止めて、改革を加速させる2期目にしたい。」と訴えた。17日に越田氏が川西市医師連盟に当選の挨拶に来られ、また織田委員長には越田氏本人から電話での当選挨拶と今後の協力要請があった。
川西市議会議員選挙は令和4年10月16日の市長選挙と同日で執行され、定数26を今回2減らして24に対し32名が立候補した。現職のうち16名が立候補し10名が引退、3名の元職が立候補し、13名の新人が立候補した選挙となった。投票率は市長選と同じ49.28%、(前回平成30年52%)で当選ラインは1600票(前回より300増)となった。その結果、現職は1名落選したが、その他15名は手堅く当選し、元職は1名、新人は8名が当選し市議会議員の顔ぶれが大幅に変わった。24名の内訳は自民2,公明5,維新4、共産3、立憲民主1、参政1、無所属8であった。